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家が、次の役目を待つまで

家が、次の役目を待つまで

2026/01/11

家が、次の役目を待つまで

丸亀市山北町。
今回のご依頼は、兵庫県からお越しのお客様による空家の片付けでした。

まる二日、スタッフ6名。一軒家というのは不思議なもので、扉を開けた瞬間は「これなら」と思っても、作業を進めるほどに、暮らしの層が次々と現れてきます。やっぱり一軒家の片付けは、思ったよりもずっと大量です。

それでも現場に慌ただしさはありませんでした。手慣れたスタッフが、それぞれ考え、無駄なく、声を荒げることもなく、自然と役割が分かれ、流れるように作業が進んでいきます。

写真や貴重品は丁寧に仕分け。「これはどうされますか?」一つひとつ、お客様に最終確認をしていただきました。遺品整理は、スピードだけでは成り立ちません。立ち止まるところは、きちんと立ち止まる。それもまた、仕事の一部だと思っています。

神仏については、山北町八幡宮にてお焚き上げをお願いしました。長く家を守ってきた存在には、最後まで敬意をもって向き合いたい。
それは作業というより、姿勢に近いものかもしれません。

屋内が整うと、外回りへ。不用品の処分、草刈。家が「空き家」ではなく、「次へ進む準備ができた家」になっていくのが分かります。

お客様は作業中、ホテルに滞在。その後、この家は売却予定とのことでした。今回のご縁は、地元の不動産屋さんからのご紹介。家の未来を考える流れの中で、私たちもその一端を担わせていただきました。

作業後、
「すごくテキパキと手際よく作業していただいて助かりました」
「ぜひ聞かれたら紹介したいです」
そう言っていただけたことが、何よりの答えでした。
「あれだけの量をあれだけの人に来ていただいて処分しても、金額の追加は大丈夫でしょうか?」とも言われました。
大丈夫です。見積りの時点で想定し、きちんと向き合った結果です。

遺品整理は、片付けるためだけの仕事ではありません。
家が役目を終え、次の役目を待つ、その間を整える仕事。

静かだけれど、確かな仕事を、今日も一軒、積み重ねていきます。


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